オーストラリアデミペア体験談2019年1月渡航

オーストラリアから体験談が届きました!
2019年1月渡航 オーストラリア、パースのデミペア体験談 松橋さま

 

オーストラリアでの生活について
早や今月でオーストラリアに来てから 8 か月が経ちます。今はもうデミペアではありませんが、今までの出来事をデミペアとしてお仕事していたことを中心に書いていきます。

デミペアを知ったきっかけは、友達がオペアとして一年間ドイツに行くという話を聞いたことです。私はそれまで短期での語学留学やボランティア、旅行で海外に行ったことはありましたが、長期となると経済的な面で不安があり、諦めかけていました。しかしその友達の話を聞くと、滞在費と食事費が全くかからないということで 金銭面がネックだった私にはとても魅力的な制度に思えました。その後、コーディネーターや国、時期等を模索、 大学への手続きを確認し行くことを決めました。もともと教育学を専攻しており、子どもたちの関わり方にはあまり不安はなかったので、オペア制度を知ってからかなり段取りよく進めました。

オーストラリアを選んだ理由は、以前訪れたことがあり住みやすい国(気候、安全面)であることは知っていたし、ビザがとりやすかったからです。その中でもパースという街を選んだ理由は、日本人が東海岸の街よりは少ないと聞いたからです。せっかく長期で滞在するのだから英語環境で過ごすことは決めていました。実際に住んでみてパースは本当に住みやすい街で、この街を選んでよかったと心から思います。

こちらに来る前からホストファミリーと連絡を取り合い、到着日には空港まで迎えに来てもらえました。到着した日がホリデー中で学校が次週から始まるということで、それまではゆっくり過ごさせてもらいました。既に分かるかもしれませんが、私のホストファミリーは本当に優しくて素敵な家族で本当にこの家族と出会えてよかったと思います。家族構成はホストファザー/マザーと7/9歳の男の子、犬、猫、鳥でした。

そして子どもたちの学校が始まり、私のデミペアとしての仕事も始まりました。それ以前にやることや注意することが書いたハンドブックを受け取っており、初日はホストマザーが一緒に説明してくれました。私の主な仕事は 2;50pm に子どもたちのピックアップ、アフタヌーンティの用意、キッチンの片付け(テーブルを拭く、皿を洗浄機に入れて片づける)、床の掃き掃除でした。掃除はそんなに時間がかかるものではなかったので、その後は子どもたちとクリケットやフットボール、トランポリンで遊んでいました。仕事内容は家族によってかなり異なり、デミペアの友達から家事がかなり大変だという話も聞きました。

休日は基本休みで何もないので、友達と遊びに行ったり家族と一緒に出かけることもありました。家族とはビーチやキャンプ、フットボールの試合にも連れていってもらいました。私の場合、子どもたちのホリデー中には 事前に相談して長期で旅行にも行けたので、西海岸をロードトリップしたりウルルに行ったりしました。私のやりたいことに柔軟に対応してくれた家族には本当に感謝しています。

しかしもちろん大変なこともありました。一緒に住んでいるので仕事と休みの区切りがつきにくく、休日にも一緒に遊ぶこともあり、子ども同士のけんかがひどいこともかなりストレスフルでした。言いたいことが英語で上手く伝わらないときは悔しい思いをしましたし、お風呂と洗面所が共有だったので気を使いました。しかし子どもたちに問題があった場合、マザーに相談すればすぐに対応してくれたのでとても助かりました。デミペアをやめた一番大きな理由はやはり自由な時間が限られてしまっていたことで、今は新しい仕事を見つけシェアハウスに住んでいます。家族の事が嫌でやめたわけではないので、つい最近も家族の家に遊びに行き夕飯を一緒に食べましたし、いい関係を保っています。

最初の3か月は語学学校に午前中通っており、午後からデミペアとしての仕事をしていました。語学学校を卒業してからは、子どもたちが通っている学校に日本語のクラスがあったので、連絡をとって週に2回参加させてもらうことができました。私にとってこのボランティアはとてもやりがいがあり、学びになるものでした。デミペアをやめてからもこの活動は続けています。

デミペアをしていると滞在費は全くかかりませんが、友達と遊びに行ったりお菓子をかったりするとやはり支出はあるので、クリーニングジョブやベビーシッターをしていました。現地でのアルバイトも探しましたが私はうまくいきませんでした。その代わりに何かできないかと思って、ウーバーイーツのドライバーをやってみましたし、日本語のチューターもやりました。アルバイトは時間がかなり拘束され、仕事ばかりになってしまうので
私はこのやり方で良かったなと思います。

また本来の目的であった英語力の向上については、家族の一員として過ごし会話の機会がたくさんあったことで格段に上達しました。また語学学校を卒業してからは教会が主催のフリーイングリッシュスクールに通ったり、 スポーツクラブに行ったりして会話の機会を持ち続けたこともやって良かったなと思います。東海岸よりは日本人は少ないとはいえ、語学学校にも街にも日本人はもちろんいますし、自分でモチベーションを保たないと英語を上達させるのは難しいと感じました。

デミペアを知ってこちらにくるチャンスを得られ、いろんなことに挑戦できた、とても充実した生活をおくれていることに感謝します。11 月はオペアを見つけることができたのでタスマニアで1か月ステイした後、 メルボルン、ニュージーランドを旅行して日本に戻るつもりです。オーストラリアで出会ったすべての人から良い影響をたくさん受けることができ、自分の将来を考え直す機会にもなりました。



○一日の流れ
語学学校に行っていたので、仕事は 2:45pmスタートで家から徒歩5分のところにある学校へ 2:50pmに子どもたちを迎えに行く。家までの帰り道で公園や校庭で遊ぶこともある。帰宅後はランチボックスを出すように促してから、簡単なアフタヌーンティーの用意・キッチンの片付け(ディッシュウォッシャーのパック/アンパック・テーブルをきれいに拭く)・部屋の掃き掃除。これらが最低限できていれば良い。他にも気づいたところがあればやるが、子どもたちと遊ぶことが優先される。
6pm前後に夕食をとり、子どもたちのベッドタイムは7pmなのでそれと同時に私も部屋に戻るようにしていた。ホストペアレンツとテレビを見るときもあった。

○ホストペアレンツ
とっても優しくて、困ったことや頼みたいことがあれば話すと、それに合わせてオーガナイズしてくれるし、絶対に助けてくれる。
ママは明るく元気、アクティブな性格。仕事はコンピュータ関連のことをしており、パパは穏やかで優しい。仕事はシェフのトレーナーで夜が遅いときもたまにある。今後パーマネントの仕事を得られたら、ホリデー中に仕事は行かなくてよくなるという話もあったが、その後どうなったかは不明。
平日の朝はかなりバタバタしており、洗面所とトイレは共有なのでタイミングを見て使っていた。
二人はとても仲が良くて、けんかしたり言い合いをしたりしているところは一度も見たことはない。
毎晩二人でテレビ鑑賞をして、週末は一緒に行動することが多い。お互いにリスペクトし合って思いやっている。夏は毎週のようにビーチに行っていた気がするし、他の家族とホームパーティーもよく行っていた。
とてもアクティブな家族でどこか行くときに誘われたら、断ってもいいしもちろん一緒に行ってもいい。私は 7 か月間一緒にいたが、ビーチ、テニス、キャンプ、フットボール観戦等に連れていってもらった。



○子どもたち
二人ともかなり元気で基本的に遊ぶとなったら夏はクリケット、冬はフットボール/ラグビー、年中トランポリン。月/火(1h)/週末はTV/ゲームが使える。公園に行くこともあると思うので、行くときはファミリーにメッセージをした方が良い。
性格は素直で感情豊か、自然に人に優しくできる子どもたち。しかしまだ思い通りにいかないことがあったり、痛いことがあったりするとキレて叫ぶ。オーペアに対しても失礼な態度をとることもあるが、あまり気にしないこと。ママに伝えたら、叱って(注意して)くれるが、なかなか治らない。

夏は、兄は(金)クリケットの練習、 [冬](木)(日)フットボール、弟は(水)パークル(金)ダンスの習い事があり、基本的にファミリーが連れていくので、もう一人の子どもと留守番することになる。

二人とも友達が多く、学校帰りの公園では友だちに混じって遊ぶが、ここでトラブルが起きるので注意する。兄弟の片方が家に帰りたいけど片方は帰りたくないとか、けがをする等。基本的に 兄が弟を説き伏せるし、勝手に一人で帰ってはいけないことは分かっているため大事にはならないと思われる。本当に大変だったら ファミリーに電話もしくはメッセージを送ればすぐに対応してくれる。自分からテキストを送る分には問題ないが、子どもたちが小さいことでもテキストを送ってほしいと言ってくるので臨機応変に対応すること。



○食事について
ファミリーが毎食作り、ワンプレートに肉/マッシュドポテト/ボイル野菜が基本でラザニアやピザ、焼うどん、Ben オリジナルなど。お米もたまに出るし、なんでも手作りでおいしい。デザートが出る日もある。その日によって中/外のテーブルや TV の部屋で食べることもある。食べきれないきは、パックにとっておいて次の日のランチにしても OK。
家族にアレルギーはないが、砂糖をとらないようにしており、ヘルシーを目指しているのでお菓子を作るときは注意。砂糖入りのお菓子を食べるときは親の許可が必要。
兄は好き嫌いがかなりあると思う。フルーツはあまり食べないし、玉ねぎやキノコは食べない。弟は食べられないものはないと思うが、夕食をなかなか食べずに時間がかかることが多い。

○シティまで
駅まで徒歩15 分ほどかかり、電車で Perth Underground まで 17 分。近くにバス停もあるが、乗り換えがあるし時間通りに来ないのであまり使わなかった。

○次のオーペアに伝えた方が良いこと。
1.質問や子どものトラブルがあれば、基本ファミリーに連絡、相談。
2.子どもたちと毎日遊ぶのはかなりハードなので、遊びたくないときははっきり伝えること。
3.個人的にやりたいことや、頼み事があればファミリーに相談。子どもたちのホリデー中は長めの旅行に行くことも可能。家にいるとベビーシッターを頼まれることもある。
4.家事量は少なく、大雑把な家族なので過ごしやすいと思う。逆にこれで住まわせてもらっていいのかと思うぐらい。
5.スケジュールとルールが書いた冊子がもらえるが、何かあれば私に質問いただければ。

NG
1.子どもたちがいるときのテレビの見る内容には気を付ける。
2.道路を渡るときは子どもと手をつなぐ。
3. 子どもを外で一人にさせないようにする。
4.子どもがお金を使うときは親の許可が必要。