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今年も先週末に開催をされたグランドキャニオンツアー、
昨年参加をされたNamiさんから体験談が届きました!
2016年10月20日―23日 現地Au Pairエージェンシーが主催するグランドキャニオンへのトリップに行ってきた。参加者はとても多国籍で、イタリア、スペイン、イギリス、ブラジル、日本、オランダ、ドイツ人のオペアが16人、旅に同行するオペアスタッフの2人である。4日間という短さの中で、とても密度の濃い時間を過ごすことができた。その中でも特に思い出に残ったこと、その時感じたことなどについてシェアしたいと思う。
一日目:フリータイム、ハプニング
ポートランドを早朝に出発し、数時間後フェニックス・スカイハーバー国際空港到着。外へ出た瞬間、アリゾナの予想していなかった蒸し暑さに、タイツを履いてきたことを後悔したことを覚えている。シャトルバスに乗ってホテルまで向かう。窓の外の景色を見ると、まるで別の惑星に降り立ったかのような気分になった。本物のサボテンがあちこちに生えているのである。人よりもずっと背の高いサボテンにどこか魅力的を感じてしまった私は、もうアリゾナにいるということだけでわくわくしていた。
ホテルにつき、部屋へ行くと、イギリスから来たオペアの子が早くもくつろいでいた。軽く自己紹介をし、故郷では馬を育てレースにだしていたということを知る。違う国での生活の様子は話から想像するだけでも楽しい。
そして一日目はフリータイムだったので、近くにあるサボテンだけの植物園にまで足を延ばすことにした。サボテンだけでもこんなに種類があるのかと驚いてしまったこと、また見ているだけでも楽しかった。
しかし、少しぐったりしてしまうような暑さの中長時間外にいたこと、また写真を撮ることに夢中になって何度か携帯を落としてしまったことから、携帯が壊れるというハプニングが起きた。そのため、旅行中私が収めることができた写真は全くと言っていいほどない。夜は、ほかの州から集まってきたオペアと顔合わせを行う。
緊張とわくわく、携帯が壊れたという悲しさという色んな感情交じる何とも忙しい一日目だった。
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2日目:セドナ、べアリゾナ、別荘
グランドキャニオンまでの道のりは長い。2日目以降は、Flagstaffという町で家を2つ借りて泊まることになっていた。朝食後、ロビーでオペアスタッフ2人と初めて顔を合わせ、そしていよいよ出発。2台の大きなバンに乗って、町まで片道約3時間にわたるアリゾナのロードトリップの始まり。車の中では、楽しい会話が終始絶えなかった。
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今日の見どころ一つ目はセドナである。変わった形をした赤い砂岩の岩山が見られる町として有名で、レッドロックと呼ばれる場所には、本当に砂岩が赤とオレンジのペンキで塗られたような色をした岩が見られる。さらにアリゾナの強い日差しに照らされることでその岩の色に力強さをも感じられた。次に、車を一時間半ほど走らせ、べアリゾナという動物園へ向かう。ここでは、車に乗ったままパークの中のルートを周り、北アメリカで主に生息している動物を見て回ることができる。バッファローや、バイソンなどの、人生で初めて見る動物を間近で見られて、その独特な動きや大きさにみんな興奮していた。
そしてFlagstaffへ移動。家はまるで別荘のようで、9人で泊まるのに充分な広さだった。明日が待ちに待ったグランドキャニオンへのトリップ。楽しみな気持ちでみんな寝床へ。
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3日目:グランドキャニオン、ルート66、最後の夜
そしていよいよ当日。グランドキャニオンには本当に圧倒された。実際に観ると、自分が見ている景色は本物なのか目を疑う瞬間、どこまでも続く景色に思わずめまいがしてしまいそうになる瞬間など、今でもそこで感じたことは覚えている。しばらくオペア仲間とぼーっと眺めたり記念撮影をしたり、少し下の方まで下ってみたり。日本では感じたことのない大地の広がりを、グランドキャニオンでしっかり味わってきた。
グランドキャニオンからの帰り道では、Williamsという町にあるルート66に立ち寄る。日本でいう昭和の面影を感じるような懐かしさを出す場所で、かつてグランドキャニオンまで走っていた列車、エルビスプレスリーの模型、コカ・コーラのファウンテンなど見ているだけで楽しめるものばかりだった。
そして帰宅。アリゾナで過ごす最後の夜は、ハロウィーンがもうすぐということもあって18人みんなで集まって仮装パーティをすることになっていた。さらにスーパーで買い出したもので、みんなでハンバーガーを作ったり、誕生日を迎えるオペアの子にサプライズのお祝いをしたり。たまたまあったピアノで演奏する子、その流れから、それぞれの国の国家を披露したり、みんなが知っていてみんなが歌える歌、ビートルズを歌ったり。様々な背景を持ち、オペアを通してたまたまこのトリップに集まった子たちとこうして何かを一緒にしたこと、またオペアスタッフが自信ある声で”Au pair is amazing.”といった言葉は、今でも忘れない。自分はいま改めて貴重な経験をしているのだと思った。
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4日目:最終日
皆で連絡先を交換し合ったり、メッセージなどを書いたりして別れを惜しんだ。
“Enter As Strangers Leave As Friends”という玄関に書かれているメッセージに誰かが気付き、みんなでその通りだねとうなずき合う。記念撮影をとって、そしてまたそれぞれのバンに乗って、空港へ向かった。
オペアトリップのいいところは、ツアーとしていろんなアクテビティや見どころが盛り込まれているだけでなく、いろんな場所から来る初めて会う人たちと、同じオペアという共通点を持って一緒に時間を過ごせることだと思った。
違う国ではどんな生活をしていたのか、どうしてオペアを選んだのかなど、様々な考え方を短い時間の中で知ることができる機会だっただけでなく、そうやって知り合った子たちと一緒に感動する瞬間があったこと。その時の旅は終わっても、そこで作ったつながりは消えることはない。
結果的に携帯が壊れたことの悲しみは楽しいトリップのおかげで、少しの間忘れることもできた。そして一年たった今でもしみじみ思うのは、人生で2度と味わえないであろう思い出深い旅だったということだ。
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