2019年5月の連休は、「幸福度ランキング1位 ムーミンの国フィンランドの幼児教育を学ぶツアー」でした!WAPJ社長のやっくんからのツアーレポートです!
◆2019年GW 幸福度ランキング1位 ムーミンの国フィンランドの幼児教育を学ぶツアー⑨◆ 2019年4月30日火曜日 午後インテグレーションクラス訪問
午前中にモンテッソーリ保育園を訪問し、午後はバスでタンペレの隣町、カンガサラ市の公立保育園へ。健常児と障がいを持つ児童が一緒に活動しているインテグレーションクラスを訪問。
この保育園は、90人の児童が6つグループで活動していて、9人の幼児教員、10人の保育士、特別幼児教員1人プラス補助の先生で構成されています。
朝6時30分に開園をして、午後5時で閉園。言語、発達障害のある子どもたちが健常児と共に活動をしています。特別幼児教員は、カンガサラ市に6人にいるそうです。
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午後は、特別なニーズを持つ子どもと健常児が一緒のクラスで活動しているインテグレーションクラスがある保育園にお邪魔しました。フィンランドは、そもそも特別なニーズを持つ子どもも必要に応じて学習支援者のサポートを受けながら、一般クラスで過ごすことが一般的です。今回訪問したクラスは、特別なニーズを持つ子どもの受け入れ態勢が整っているインテグレーションクラスで、3~6歳の子ども10人のうち5人が特別なニーズを持つ子どもでした。子どもたちは、それぞれの得意不得意を個性として捉え、お互いが過剰に干渉することなく過ごしている印象を受けました。
子どもたちがなるべくストレスを感じずに過ごせるよう、あらゆる工夫が見られます。毎日同じ時間に同じ活動をすることもその1つ。また、この先に何が起こるのか、今は何をすべきなのかをイラストで表して視覚的に理解できるようにしていました。先生方は行動を表す絵カードをリングに通し、ネックレスのように首に掛けています。指示をするときには、言葉だけではなくイラストを見せながら行うことで指示内容に集中できる、言語理解が未発達でも理解しやすいとのこと。もちろん、聴覚に障害がある子どもも理解しやすくなります。
また、フィンランドでは、療育セラピーが必要な子どもたちは、通っている保育園で保育時間中に受けられます。日常生活の中で療育が受けられる、親の送迎も必要ないということもまた親子の余計なストレスがなく良いシステムだと感じました。
春と秋の年に2回実施される面談では、保護者だけではなく、ネウボラの保健師、療育セラピストなど、その子どもの教育に関わる全ての人が参加し、その1年の目標や日常生活の中での約束事などを話し合い共有します。
各施設のサービスが行き届いているだけではなく、連携が取れているのが当たり前になっているからこそ、子どもたちは一貫した方針の中で教育を受けられ生き生きと過ごせるのだと実感しました。また、そのサービスが全て追加料金等が発生せずに受けられることが何より子育てのしやすさに繋がるのだと思いました。