2016年8月11日から16日までの6日間、フィリピンのセブ島で幼児教育スタディーツアーに参加させていただきました。
http://aupair-japan.blogspot.jp/2016/01/20168-201613125000.html
フィリピン・セブ島幼児教育スタディーツアー 体験レポート
岡部 理衣子さん
活動初日、幼稚園・保育園を訪問しました。子供たちは人懐っこくてとても可愛かったです。私はもっと仲良くなりたいと思い積極的に近くにいったり話しかけましたが、人見知りなのか心を開いてくれなかったり、話しかけてもビサヤ語で返ってきたり、最初はなかなかうまくいきませんでした。しかし、一緒に折り紙を使ったアクティビティをしたり、遊んだり、お菓子を食べたり、時間が経つにつれ子供たちとの距離も縮まっていきました。お互い、言葉でコミュニケーションがとれなくても場の雰囲気やジェスチャーだけで仲良くなれるということを知ることができました。
2日目は、スラム・ストリートチルドレン・山の集落の子供たちと交流しました。なんとなくイメージはしていたものの、自分の想像を超える生活状況だったのですごくショックを受けました。でも子供たちはずっとニコニコしていて、沢山喋りかけてくれて逆に私のほうが元気をもらいました。
そして午後は、マンダウエという地域にあるスラムとごみ山を訪問しました。マンダウエは私が以前通っていた語学学校のある地域だったのでとても関心があり、向かっている途中の道も見慣れた道でした。しかし、細い道を中に入り、暗くて狭い道を進んでいくとそこには想像できなかった景色がありました。ごみの上に板や竹で造られた家が建っていました。そこは自分の知るマンダウエではなかったし、このような場所が近くにあることも知らなかったのでとても胸が痛みました。そして、こんなにも近い距離で格差があることにびっくりでした。
今回のツアーを通して、平和な日本、恵まれた環境に生まれ育った私には想像もつかなかったことを知ることができ、同時に、日本がどれだけ豊かで恵まれている国かを改めて知ることができました。そして、現地の子供たちと実際にふれあうことで、教育の大切さを実感しました。今回訪問した幼稚園・保育園では英語教育がされていて子供たちは多くの英単語を理解していました。しかし、学校に通うことができない子供は現地の言葉しか使うことができないので、自然と将来の選択肢も狭まっていくと思います。日本、フィリピン、世界の子供たちはみんな同じように可能性があるのに、国の情勢や家庭環境のせいで教育が受けられず、夢を持っていても諦めなくてはならないのはすごくもったいないことだし、あってはならないことです。私はこれからもこのような問題を考え、少しでも支援していければいいなと思っています。今回のツアーで得た、貴重な経験と子供たちの笑顔は一生の宝物です。