現地アメリカAu Pair体験レポート! アメリカAu Pair滞在4か月経過。
ひと夏超えて
カリフォルニアにも本格的な夏到来!!ジリジリと肌に感じる強い日差しが一日も休むことなく続いたこちらの夏。やっぱり日本とはどこか違った特別な一夏でした。とは言うものの実は私、8月の半分は“アメリカの夏”ではなく、ヨーロッパはフランスとスペインの夏を過ごさせてもらっていました。毎年この時期に旅行へ出かけるというファミリー。今年は子どもたちも大きくなったということで初めて海外旅行に行く
ことになり、運よくその時期にAupairとして来ることになった私は一緒に連れて行ってもらうことになったのです。
2週間のヨーロッパの旅、そして続けてホストパパの実家であるアメリカ国内のペンシルバニアに約1週間、計20日間という私にとっても初めての長旅となりました。出発の日を指折り数えて楽しみにしていた子どもたちと一緒になって、私もまた期待に胸を膨らませていました。ただ20日間という期間、ずっとホストファミリーと一緒ということの大変さに行くまでは気が付いていませんでした。ファミリーから仕事を押し付けられるようなことは一切なかったのですが、一人他人の家庭に入り四六時中共に過ごすということは気も遣いますし、一緒にいる以上はやっぱり子どものお世話をする時ももちろんあるわけで、仕事とプライベートの境目が曖昧なところがAupairという立場の難しいところだなと思いました。行っている間、ファミリーには何も言えない分、つい自分の家族と会話をしていたら愚痴がもれてしまう時も正直ありました。しかし今振り返ってみてもしんどかった思い出よりも楽しかった思い出の方がはるかに多いのは確かです。
フランスでは南フランスを訪れ一週間一軒家を貸し切っての宿泊、そしてアヴィニョンやニームなど観光地を訪れたり、グミのお菓子のHARIBO ファクトリーへ行ったり、ミシュランで一つ星にも選ばれている高級レストランでお食事したりしました。またスペインではバルセロナでショッピングや教会を見て回り、本場のパエリアを堪能しました。そしてペンシルバニアではお家で飼っている馬に乗せてもらったり、たき火でマシュマロを焼いて食べたりとカリフォルニアでは味わえないアメリカ生活を体験させてもらいました。行く先々で本当に貴重な経験をさせてもらい、感謝してもしきれないです。この旅行を通してファミリーとの距離がぐっと近づいたように思います。
しかしそんな楽しい旅行から帰ってきた私を待ち受けていたのは、行くまでは想像もしてなかった大きな壁でした。というのも家族との距離が近づいた分、それまでのような遠慮がなくなり、よく言えば家族の一員として認められたというのか・・・その反動が一気に押しかかってきて、家にいることが精神的に辛く思えるようになってきたのです。自分の部屋にいるだけで子どもの声が聞こえてくることにしんどさを感じたり、作った料理に文句を言われると今までなら多少は許せていたのが許せなくなったり、それまでにはなかった状況や感情にぶつかるようになったのです。そんな時、助けてくれるのはやっぱり友だちでした。数少ないこちらの日本人の友だちが「無理しすぎないでね」「何でも言ってね」と優しく支えてくれます。持つべきものは友だなと本当に思いました。せっかくアメリカに居るのだから日本人と関わらない方がいいのでは、とも思ったりもしますが、やはり同じ境遇の人や自分を理解してもらえる人と少し話をするだけで全然気持ちの面で違います。
9月に入り、子どもたちも新学期が始まりまた普段通りの生活が始まりました。私もまた子どもたちを学校へ送り出した後自分の学校に通い、お昼からは仕事に戻るという生活が再び始まりました。Aupair生活が始まって4カ月目にしてぶち当たった壁に今はどう乗り越えていこうか、といったところです。とにかく今はできるだけ週末は外出するようにしたり、平日は『仕事』、休日は『遊び』と一線を引いて過ごすように心掛けています。もう4カ月、と自分でもびっくりするぐらい月日が経つのは本当に早いです。でもまだまだ私のAupair生活は続きます。仕事もプライベートも充実した生活を過ごせるようにこれからも頑張りたいと思います。