フィンランド幼児教育視察ツアーレポート(2)

2019年5月の連休は、「幸福度ランキング1位 ムーミンの国フィンランドの幼児教育を学ぶツアー」でした!WAPJ社長のやっくんからのツアーレポートです!

◆2019年GW 幸福度ランキング1位 ムーミンの国フィンランドの幼児教育を学ぶツアー②◆ 2019年4月29日月曜日












おはようございます!快晴のフィンランド、タンペレです!
今日はタンペレ市の中心街にあるユハンヌスキュラ基礎学校の小学一年生のクラスを見学。その後、学校給食体験。午後はタンペレ市内観光へ行ってきます!
http://aupair-japan.blogspot.com/2018/11/gw.html

★基礎学校訪問★
朝7時50分にホテルのロビーに集合して、タンペレ市の中心街にあるユハンヌスキュラ基礎学校の小学一年生のクラス見学へ。



<参加者のレポート>
基礎学校(日本で言う小学校)1年生の授業を見学しました。
こちらの学校では、週4コマはクラス23人をさらに半分に分けて行う少人数授業が行われます。今日は少人数クラス第一グループの国語と算数の授業を見学させていただきました。



8時10分、授業開始の時間を知らせるブザーが鳴ると続々と可愛らしい子どもちが教室に入ってきました。

担任の先生からの連絡事項を聞いた後、早速国語の授業の始まりです。とは言っても、机の上に用意したのは教科書ではなくノート、鉛筆、色鉛筆とサイコロ。スタートの合図で子どもたちは一斉に6色の目のサイコロを振ります。
出た色ごとに読み書きの活動が決められていて、席を離れて(教室外にも出ます)次々と出た目の色の活動を進めていきます。
早く進めたい子、ゆっくり進めたい子、アルファベットに自信のない子、一人ひとりが自分のペースでストレスを感じることなく取り組んでいます。



授業終了時間になると子どもたちは一斉に外へ。熱があるなどの特別な理由がない限り、休み時間は必ず外遊びをする決まりです。雨の日は雨具を着て、冬はモコモコのオールインワンを着て目一杯遊びます。これは「全ての学びは遊びから」という考えが基本にあるからです。

休み時間中も監視係の先生が2名子どもたちを見守ります。安全面の対応はもちろん、ケンカが起こったときの見守り役にもなる監視係。ケンカは基本的に子どもたち同士の話し合いで解決するのですが、休み時間中に話がまとまらない場合は授業には戻らず解決させることを優先するそうです。



体をたっぷり動かして遊んだ後、算数の授業が始まりました。
授業内容は担任の先生に任せられているフィンランド。それぞれの先生は子どもたちの様子を見ながら授業内容や学習方法を工夫しています。必要な教具はたっぷりの予算内であればどんどん発注して良いそうで、倉庫にはボードゲームからカラフルな教具、iPad、ノートパソコンなどがぎっしりでした。
その教具が最も生かされるのが算数の授業。繰り上がりのある足し算もブロックを使って視覚的にスムーズに理解しているようでした。







全体を通して、子どもたち一人ひとりが集中しやすい環境作りが徹底されていました。
落ち着きがないときには、不安定な椅子に自由に変えられます。椅子を揺らすことによって落ち着きのなさを発散させることで、取り組むべきことに集中できるそうです。他にも、先生の長い話を聞くときにストレスを感じるならトゲトゲのストレスボールを握りしめる、集中したいときには一人の空間を作れるパーテーションを立てる…など、全員が同じように行動することではなく、子どもたちが自分で学習環境を整える方法を見つけられるようになることをサポートしているのが印象的でした。